どーも、豆腐メンタルです。
第2回講座では、PowerBIで作成可能なグラフ•表などの視覚化方法について、紹介します。
今回も使用するのは都道府県別就業者数データです。
BIツールで作成可能な図表
PowerBIでは、読み込ませたデータを様々な方法で可視化可能です。初期設定の段階で、下記のツールがあります。
かなりたくさんありますが、この中から使用頻度の高いものを10種類ピックアップして紹介します。
①スライサーとカード
図表の作成にあたり、使用頻度の高いスライサーとカードを最初にご紹介します。
スライサーはデータの分類を選択するツール(図の赤枠)で、エクセルでいうところのフィルター機能です。今回のデータでいうと、都道府県、性別、業種、調査年と言ったカテゴリーでデータが構成されていますが、例えば調査年のスライサーで2020年を選択すれば、その年のデータだけを表示可能です。
また、カード(図表右上の緑枠)は指定した数値を表示する機能。上図では、カードに合計就業者数を指定しており、2020年の就業者数は5764万人です。スライサーで選択した条件に応じて合計値も切り替わります。
②棒グラフ/面グラフ
まずは基本の棒グラフ。凡例別に色分けも可能です。
面グラフを選択すると下記のようになります。状況に応じて使い分けましょう。
③円グラフ
比率を調べたい場合は円グラフ。数値だけでなく、比率もグラフに表示可能です。
④100%縦棒グラフ
複数の条件の比率を比較した場合は、このグラフがおすすめです。
⑤散布図
散布図については、業種別就業者のデータではいい表現ができなかったので、別のデータをご紹介。
下記は原料の分析値を横軸、製品の分析値を縦軸にとったグラフです。いわゆる散布図です。
スライサーで、縦軸横軸の項目を選択できるようにしているので、プロットするデータを切り替え可能です。分析項目がたくさんあっても、グラフを何枚も描く必要はないのがメリット。
グラフを見れば二つの因子に相関があるかを瞬時に表示可能です。
少し作り方にコツがありますが、製造業の操業解析には、非常に強力なツールとなります。
⑥ウォーターフォール図
ウォーターフォール図は二つの因子間で、どの項目に差があるかを説明するのに最適です。
例では、スライサーで青森県と岩手県を選択していますが、二つの県でどの業種に何人くらい差があるかを説明しています。青系は増加、オレンジ系は減少を示しています。
私の会社では、このグラフをポコポコグラフと呼んだりしますが、例えば上期と下期のコストを並べて、どの因子か増加しているかを解析するのに使用します。
⑦ツリーマップ
ツリーマップは面積で数字の大小を表現してあり、左上ほど数値が大きい要素を示します。
使い所としては、棒グラフで表現するには項目が多すぎる場合。10項目以上ある場合はツリーマップを使うと、ざっくり傾向を把握するのに有効です。
例えば今回のデータであれば、「上位7都府県で大体40%を占めているなー」というような使い方です。
⑧マップ
都道府県などの位置情報を持つデータであれば、マップを使ってみるのも面白いです。人口だったり、降水量だったり、地方による特色があるデータは、おすすめです。
⑨分解ツリー
分解ツリーは複数の階層を持つデータを扱う時に便利です。業種別就業者のデータの場合、調査年、都道府県、性別、業種という分類を待つため、ある条件のデータが全数に対してどれくらいの割合かを調べるのにおすすめ。
⑩マトリックス表
最後はデータ表です。こちらの表集計結果は、エクセルデータとして書き出すことも可能です。
というわけで、PowerBIで使用する図表10種類をご紹介しました。
一度作ってしまえば、データを更新しても勝手に図表も更新されるので、エクセルでグラフ書くよりとても効率がいいと思います。
ぜひ皆さんも使ってみてください。
以上、豆腐がお送りしました。
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