【初心者でもわかる製造業向けBI活用講座】PowerBIでスーパー相関図を作成する方法

どーも、豆腐メンタルです。

本日は、たった一枚グラフを作れば、あらゆる条件のグラフがかける、スーパー相関図作成方法をご紹介します。

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検討ケース

今回は下記のケースを作成します。

原料の前処理と製品処理工程があり、原料および製品の分析結果、製品処理の創業条件データが別々のエクセルがあるとします。

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では、早速作成していきます。

データの加工

下記のようなエクセルが4つあるとします。

①原料分析1

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②原料分析2
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③製品処理工程操業条件

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④製品分析
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製品分析には原料のロットNoと製造処理工程のNoが記載されており、この情報をキーに原料分析結果や操業データを紐づけできます。

エクセルのlookup機能でも対応できますが、エクセルが重くなりがち。そこで、まずこれをBI で対応します。

BIによるエクセルデータ整理

まずは同じフォーマットの原料分析データを縦に重ね合わせます。

データを縦に追加する時は「クエリの追加」。

データを横に追加する時は「クエリのマージ」を使用します。

クエリの追加

まず上部のクエリの追加をクリック。

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クリックすると下記の画面が出てきます。今回は2他のシートを結合するので、下記の手順で「原料分析結果1」と「原料分析結果2」を選択。
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すると2枚のシートが結合されたシートが赤枠にできました。
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クエリのマージ

今度は横にデータをくっつけます。

製品分析データに原料ロットが記載されているので、原料ロットが一致しているデータのみを自動で貼り付けます。

赤枠の流れで、クリック。
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次の画面で、結合するシート名と、紐付けに必要なロットNoが記載されている列をクリック。これだけでデータを結合してくれます。
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結合されたシートが新たに作成されます。

続いて、今できたシートに製品工程の操業条件をマージします。「クエリのマージ」の方を選択すると、既存のシートにデータを追加してくれます。
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今度は、「製品処理工程No」をキーにクエリをマージします。
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以上の流れで4枚のシートが一枚に纏まりました。

マージしたデータの展開

続いて、結合されたデータを確認します。

一番右の列に結合されたデータがありますが、赤枠のところをクリックしてください。
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クリックすると下記のウィンドウが開きます。結合したデータのうち、チェックを入れたデータのみ表示させます。ちなみに、今回は赤枠のチェックを外します。
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OKをおすと、チェックを入れたデータのみ、表示されます。同様に、原料分析のデータも展開してみます。
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必要なデータを展開しますが、D50という項目は製品と原料両方にあり、区別したいので赤枠にチェックを入れて、okを押します。
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展開されたデータのヘッダーを見ると、シート名の「原料統合」が全ての列に追記され、製品と原料のD50を区別できました。
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ピボットの解除

最後にデータのピボット解除を行います。

相関図にプロットしたい数値データのみを右側に、日付データやテキストデータ(ロットNoなど)は左に寄せます。

配置が完了したら、赤枠のように数値データだけ選択し、ビボット解除をしてみましょう。

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ピボット解除完了しました。値列にテキストデータが残っていると、うまくプロットできないため、値列を右クリック→型の変更→10進法を選択し、数値データのみに変換することをお勧めします。
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シートの複製

続いてシートをコピーします。

相関図を作る際、X軸のデータとY軸のデータは別々のシートにする必要があるので、コピーして2枚にします。

シート名を選択→右クリック→コピー→ペーストでシートが2枚になります。

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わかりにくいのでコピーしたシートには(Y)を追加しておきます。

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これでデータ整理は完了。いよいよ、相関図を作ります。

相関図の作成

相関図データをクリックして、値欄に「製品ロットNo」、X軸に「値」、Y軸にはコピーして作ったシートの「値」を選択。値はロットNOごとの平均値を使いたいので、vマークをクリックして、平均を選択してください。

設定すると、下記の画面になりますが、うまくいっていません。
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リレーションシップの設定

現状の設定では、値は2枚のシート別々で参照していますが、製品ロットNoの情報を片方のシートしか参照していません。

そこでこれを解決するために、リレーションシップの設定を行います。一番左に3つの四角が線で繋がったアイコンをクリックすると下記の画面になります。

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「全データ統合」と「全データ統合(Y)」のボックスを探して近くに並べ、片方の製品ロットNoをもう一つのシートの製品ロットNoにドラッグ&ドロップ。あとは赤枠の順でクリックしてOKとします。

以上の設定で、2つのシートの製品ロットNoは共通情報として認識されました。グラフを見てみると、対角線上にデータが並びます。

これで設定完了!
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スライサーの設定

あとは好きなデータを選別できるように、スライサーを設置します。

完成した結果は以下です。

例えばx軸にD90、Y軸にD50を選択肢、生産日などの好みの生産条件を指定すると、勝手にデータが描き変わります。
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こんなのとか、
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こんなのとか、
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いろんな条件を指定してグラフを書き換えることが可能です。

以上がスーパー相関図作成手順となります。

ここまでできれば、このファイルを社内に配布しておけば、現場作業員も上司も、好きな時、好きな条件でデータをチェック可能になり、自分でデータを加工する必要もありません。

まさに働き方改革!

本記事が皆様の残業時間を削減できることを祈念しています。

以上、豆腐がお送りしました!

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