海水水槽のpH低下の原因と対策について

どーも、豆腐メンタルです。

本日は、我が家の水槽におこったpH低下現象の原因調査と、対策についてご紹介していきたいと思います。

pH低下前の状況

わたくし、海水水槽でカクレクマノミ、デバスズメダイ、キイロサンゴハゼ、キャメルシュリンプを飼育中です。

これらを飼いながら、水替え無しでどこまでいけるか、実験を実施中でした。

詳細は、こちらの記事をご覧ください。

そんな中、約2ヶ月経過したところで、硝酸塩ゼロは継続したものの、スターポリプの開きが悪くなってきました。

水質をチェックしてみて気づいたのです、pHが7.4まで低下していることに気づきました。

pH低下原因の代表例

まず、pH低下の主な原因は下記です。

①硝酸塩の蓄積

②呼吸による二酸化炭素増

③底砂などで硫化水素発生

 

調べましたが、ほとんど硝酸塩の蓄積が原因とのことです。

しかし、水替え無しで2ヶ月たえていましたが、硝酸塩はゼロなんだが・・・エアレーションもしっかりしてるし、底砂は薄目だし・・・

pH低下防止の対策

対策については、色々と方法があるようです。

①水替え

②pH調整剤の添加

③サンゴ砂によるpH安定化

④かきがら

最も簡単な方法は水替え。人工海水はpH 8以上はあるので、勝手にpHは上がります。 

pH調整剤の添加も効果アリですが、応急対策なので、原因が見つかっていないとあっという間にpHは下がってしまうようです。

底砂については、定期的に交換する必要があるようですが、私は水槽立ち上げ以降全く交換していなかったので、今回新しい砂を追加しました。

底砂は、水槽の大きさによって、量を増やしてあげて下さい。私は45cm水槽なのに、2kgしか入れていなかったので、さらに2kg追加しました。

●30cm水槽(約28L)…1kg~3kg
●45cm水槽(約35L)…3kg~6kg
●60cm水槽(約57L)…4kg~8kg
●90cm水槽(約157L)…10kg~20kg

最後はかきがら。pHの安定化に貢献してくれるようです。

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しっかり小分けになっていたので、流れのある外部フィルター内に設置してみました。

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これで、おそらく我が家の水槽のpHも落ち着くでしょう!

我が家の水槽のpHが低下した本当の原因は?

いろいろ調べていく中で、pH低下の本当の原因がわかりました。それは、外部フィルターに牡蠣殻をセットするついでに、外部フィルターの掃除した際にわかりました。

外部フィルターを開けると、異変が・・


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ろ材が汚れまくっている。しかも、なんか卵が腐ったようなにおいもする・・・

ここで確信しました。

硝酸塩除去を目的にセットしていた嫌気層外部フィルターですが、ここで酸素不足により偏性嫌気性細菌が発生してしまい、この細菌が硫化水素を発生させていたのです。

嫌気性バクテリアに硝酸塩を分解させるように、嫌気性の外部フィルターを運用していましたが、貧酸素ではなく、無酸素状態に近かった模様です。酸素量を減らすために、流量をミニマムに絞っていたのが裏目に出ました。

硫化水素はH2S⇔ SH- + H+にイオン化し、pHを下げます。簡単な化学の問題でした。

というわけで、原因が分かったので、外部フィルターの循環量をMAXの300L/hに変更して運用を再開しました。

 ろ過材もきれいにしましたが、水が真っ黒になりました。恐るべし・・・


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というわけで、今日はpH低下の原因調査、対策をご紹介しました。化学の勉強を頑張っておいてよかった・・・

以上、豆腐がお送りしました!

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