【添加剤の添加タイミングは?】水質検査薬で2か月間水質チェックをしてみたので結果をまとめます

どーも、豆腐メンタルです。

先日、水質検査薬を購入いたしました。今回は水質検査の結果をもとに、添加剤の添加タイミングを検証してみたのでまとめます。

前提確認!我が家の水槽管理仕様

私は工場で働いており、工場実験を日々行っております。実験をするには前提条件、実験条件を明確にし、結果を考察しないと何もわかりません。そこで、まずは我が家の水槽の仕様を簡単にまとめます。


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・水槽サイズ:60cm水槽(非オーバーフロー)

・外部フィルター:エーハイム2213

・プロテインスキマー:QQ1

・海水魚飼育数:2匹(ハタタテハゼ、ミズタマハゼ)

・飼育サンゴ:ソフトコーラル(マメスナ多数、スタポ)、LPS(オオバナサンゴ、カクオオトゲキクメイシなど)、SPS(ミドリイシの小さいフラグ1つ)

こちらにも仕様をまとめております。「海水魚とサンゴを飼育してみたいけど、オーバーフローにチャレンジするお金が・・・」という方には参考になるかと思います。

仕様をみてわかる通り、比較的安価な装備でサンゴを飼育しており、水替えもできるかぎり少なくできるよう、日夜研究中です。日夜研究するなら、毎週水替えしろという声もきこえてきますが・・

試薬で確認する成分

先日購入した試薬は過去記事でまとめていますが、カルシウム、マグネシウム、kH、硝酸塩、リン酸塩の5つを測定して管理していきます。

各成分の目標値

いざ測定を始めたものの、目標値がいまいちわからんなーと思っていましたが、REDSEAさんのサイトで、目標値をシミュレーションしてもらえます。

マイレシピ™ウィザード - Red Sea

私の水槽の前提だと、目標は下記になります。

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使用する添加剤

私が使用している添加剤はこの2種類。f:id:tofumentalpapa:20220130091601j:image

pH、kH、マグネシウム調整目的で左、カルシウム調整のために右を使用中です。

ただし、昨年まで試薬を持っていなかったので、添加タイミングは気分で決めていました。今回の実験で、適正な添加タイミングを考えていきます。

※今回の実験中、管理範囲を外れた項目もありましたが、消費速度を明らかにするため、水替えや添加剤投与の頻度を減らしております。「水質がクソだな」といったコメントは、ごかんべんをwww

 

分析結果まとめ

それでは、21年11月~22年1月までの水質分析結果をまとめます。水質グラフには水替えのタイミング(水量)と、添加剤の投入タイミングを示しています。

ちなみに、測定は11/30~1/29まで実施、この間の水替えは12/7に10L、12/19に10L、12/31に30Lです。1月は水替え未実施です。

①カルシウム

カルシウムについては、常に目標を下回っていることが判明。

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だから成長が遅いのかと思わず納得してしまいました。

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※調子がいいときのオオバナサンゴ

12月に入り、カルシウム不足を脱するために、添加剤の使用を開始しました。一回に5ml(カルシウムが20ppmアップ)する前提で、2週間おきに添加すれば維持できているようなので、ベースをもう少し上げれば管理範囲内(赤線範囲)で調整ができそうです。

 

②マグネシウム

マグネシウムについては、添加剤のタイミングをピンクで示しています。

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傾向はすごくきれいに出ており、マグネシウムの消費速度は80ppm/週、添加剤投与で(3杯/回)で140ppmアップということがわかりました。

ここまでわかれば、水質測定の頻度を落としても、目標値を維持できそうです。

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※調子がいいときのカクオオトゲキクメイシ

③kH

1月は添加剤の投与で何とか下限付近を維持できている状況。一方、先ほども記載したマグネシウムは下限を切っているので、添加剤を増やしてベースアップを試みますが、調子に乗るとkHが上がりすぎる可能性もあり、添加しすぎに注意という感じ。

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④硝酸塩

我が家の水槽の硝酸塩はこちら!

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我が家の水槽は、脱窒用のろ材を使用しており、硝酸塩はなかなか出ません。よって、硝酸塩を減らすための水替えは不要と結論付けています。

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※いつも元気なミズタマハゼ

もちろん、他の微量金属補給目的の水替えが必要なのは間違いないのですが、水替えなしでもソフトコーラルまでは維持できそうな印象。

⑤リン酸塩

予想外だったのはリン酸塩。リン酸塩の試薬はなぜか全然色がつかない。

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確かに、リン酸除去剤は外部フィルターに忍ばせており、リン酸塩があがってきたら交換しようと思っているが、すでに交換から半年経過・・・結果は良好ですが、水槽内で何が起こっているのが不思議です。

水槽にはミドリイシのフラグも入っているため、リン酸がもし上がっているならすぐ真っ白になるはずなので、数値は正しいとは思うのですが、不思議です。

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※何とか生きてるミドリイシ

 

結果を見ると、まだ管理範囲に入っていない成分が多数ですが、消費速度と濃度を維持するための添加剤投入頻度がわかったので、ここからは管理範囲を維持するべく、添加剤を調整&水替えを実施していこうと思います。

 

水質調査結果から得られた結論

以上をまとめると、下記になります。

・カルシウム添加剤は、2週に1回の添加(5ml:20ppmアップ)で維持可能。

・ph/alk添加剤は、2週に1回の添加(3杯)でkH、マグネシウムを維持可能。

 1回の添加で140ppmアップ、消費は80ppm/週で推定可能。

・硝酸塩、リン酸塩を下げる目的の水替えは不要

 ※ただし、微量成分の補給目的で水替えが必要な可能性もある。


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※水槽のボス ハタタテハゼ

 

やはり、定量的な評価をするうえで水質試薬は必需品ですね!買ってよかった。

他の人の水槽の水質って、なかなかしれないと思うので、皆様のご参考になればと思います。以上、豆腐がお送りしました!

 

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